あなたの会社、Googleマップに載ってますか?Web集客の第一歩

「近くの 美味しいラーメン屋」

「地域名 工務店 評判」

「〇〇駅 歯医者 日曜日」

今、あなたのスマートフォンでこう検索した時、あなたのお店や会社は、画面の一番目立つ地図の中に表示されていますか?

もし、「表示されていない」、あるいは「表示はされるけど、情報が間違っている(写真がない)」という状態だとしたら、少し厳しいことをお伝えしなければなりません。

あなたは今、毎日何十人、何百人という「今すぐ客」を、みすみすライバル店に案内してしまっているのと同じです。

こんにちは。私はこれまで、数多くの個人事業主様や中小企業様のWeb集客を支援してきた専門家です。

その中で、多くの経営者様が「ホームページを作る前に」、あるいは「ホームページを作ったのに」、意外と見落としている重大な盲点があることに気づきました。

それが、「Googleマップ」です。

「うちは飲食店じゃないから関係ないよ」

「悪い口コミを書かれるのが怖いから登録していない」

「ホームページさえあれば、検索されるでしょう?」

もし、あなたがそうお考えなら、この記事はあなたのビジネスを劇的に変えるきっかけになるはずです。

なぜ今、GoogleマップがWeb集客の「一丁目一番地」なのか。そして、なぜGoogleマップだけではダメで、ホームページが必要になるのか。

専門用語を一切使わず、経営者様の視点に立って、その「集客のカラクリ」を徹底的に解説します。これは、広告費をかけずに売上を伸ばすための、最も確実な「第一歩」の話です。


目次

1. 「ググる」から「マップる」へ。変化したお客様の行動

まず、私たち消費者の行動が、ここ数年で劇的に変わったことを認識する必要があります。

「今すぐ」探している人は、地図を見る

以前なら、何かお店や会社を探す時、Googleの検索窓にキーワードを入れて、ズラッと並んだ文字のリンク(検索結果)を上から順にクリックしていました。

しかし今はどうでしょう?

「今すぐランチに行きたい」「家の鍵が壊れた、近くの鍵屋さんは?」

そんな時、検索結果の一番上に出てくるのは、文字のリンクではなく「Googleマップ(地図)」です。

そこには、現在地に近いお店が3つほどピックアップされ、星の数(評価)、写真、営業時間が一目でわかるように表示されています。

多くのユーザーは、わざわざその下のホームページ一覧を見ません。この「マップ枠(地図上の3つ)」の中から、良さそうなお店を選んで電話をかけたり、経路案内をスタートさせたりします。

つまり、この「地図」の中にあなたのお店が表示されていなければ、検索ユーザーにとっては「存在しない」のも同然なのです。

広告費0円で「一等地の看板」が出せる

Googleマップにお店情報を載せる機能は、正式には「Googleビジネスプロフィール」といいます(以前はGoogleマイビジネスと呼ばれていました)。

これの最大の特徴は、「完全無料」であることです。

駅前の看板広告を出すには、毎月何万円、何十万円とかかります。

グルメサイトやポータルサイトに掲載するのも、月額費用がかかります。

しかし、Googleマップは無料です。

無料で、Google検索という世界で一番人通りの多い「ネット上の一等地」に、あなたの会社の看板を出せる。

これを活用しない手はありません。資金力のある大企業も、個人経営のお店も、Googleマップ上では「対等」に戦うことができるのです。


2. あなたの会社がGoogleマップに載っていない「3つの恐ろしいリスク」

「登録しなくても、知ってる人は来てくれるから」

そう思うかもしれません。しかし、載っていないことによるデメリットは、「機会損失」だけではありません。もっと深刻なリスクが潜んでいます。

リスク1:競合他社への「無料案内所」になってしまう

お客様が「(あなたの地域)+(あなたの業種)」で検索した時。

Googleマップには、近隣のライバル店がズラリと表示されます。写真付きで、口コミもあって、今営業しているかも一目でわかります。

一方、あなたのお店の情報は出てきません。

お客様はこう思います。

「あ、この地域にはこの3店舗しかないんだな」

「一番評価が高い、ここ(ライバル店)に行ってみよう」

あなたの会社がマップに出ていないことは、検索したお客様を「どうぞ、あちらのライバル店へ行ってください」と丁寧に案内しているのと同じことになってしまうのです。

リスク2:勝手に登録され、情報が間違っている

「自分では登録した覚えがないのに、Googleマップに勝手にお店が出ている」

というケースがよくあります。

これは、GoogleがWeb上の情報を集めて自動生成したり、一般のユーザー(Googleマップ利用者)が「ここに店があるよ」と登録したりした場合に起こります。

問題なのは、管理者がいないため「情報が間違っている可能性がある」ことです。

  • もう使われていない古い電話番号が載っている
  • 定休日なのに「営業中」になっている
  • 全然違う場所(前のテナントの位置など)にピンが立っている

お客様がこれを見て来店し、「なんだ、休みじゃないか!」「電話がつながらない!」となってしまったら…。

あなたの知らないところで、お店の信用がガタ落ちしてしまいます。これを防ぐには、あなたが「オーナー」として名乗り出て、正しい情報に修正(管理)するしかありません。

リスク3:悪い口コミを放置し、炎上する

「口コミが怖いから登録しない」というのは、実は逆効果です。

登録していなくても、前述のように勝手に場所が登録されれば、誰でも口コミを書くことができます。

もし、事実無根の悪口や、誤解による低評価を書かれた時。

あなたがオーナー登録していなければ、それに「返信」することも、Googleに「削除依頼」を出すこともできません。

ただただ、悪い評判が晒され続けるのを指をくわえて見ているしかなくなります。

オーナー登録していれば、「不快な思いをさせて申し訳ありません。事実関係を確認しましたが…」と誠実に返信することで、見ている他のユーザーに「この店はしっかり対応してくれるな」とポジティブな印象を与えることができます。

「放置」こそが最大のリスクなのです。


3. Googleビジネスプロフィールで「できること」

では、実際にオーナー登録すると、どんなことができるのでしょうか?

単に「場所が出る」だけではありません。無料で使える強力な集客機能がたくさんあります。

① お店の「正しい顔」を見せる

  • 基本情報:店名、住所、電話番号、営業時間、定休日、ウェブサイトのURLなどを正確に登録できます。特に「営業時間」は重要です。「営業中」の文字があるだけで、来店確率はグッと上がります。
  • 写真:外観、内観、商品、メニュー、スタッフの写真などを掲載できます。文字だけの情報よりも、写真がある方がクリック率は圧倒的に高くなります。

② 「最新情報」を発信する(投稿機能)

SNSのように、記事を投稿できる機能があります。

「本日の日替わりランチ」「年末年始の営業のお知らせ」「期間限定キャンペーン」など。

検索した人が最初に見る画面に、こうした最新情報を表示させることで、「お、この店は活発に動いているな」という安心感を与えられます。

③ お客様と「対話」する(口コミ・メッセージ)

  • 口コミへの返信:頂いた評価に対して、お礼や補足説明を返信できます。
  • メッセージ機能:LINEのように、お客様からチャットで質問を受け付けることも可能です(設定でOFFにもできます)。電話が苦手な若い世代のお客様にとって、チャットで予約や在庫確認ができるのは大きな魅力です。

④ どれくらい見られたか「分析」する(インサイト)

  • 何人がマップでお店を見たか
  • 何人がルート検索(ナビ開始)をしたか
  • 何人が電話をかけたか

これらのデータが数値で見られます。「先月より電話が増えたな」「写真はもっと料理のアップがいいかな」といった改善のヒントが得られます。


4. ここで注意!「Googleマップだけで十分」という勘違い

ここまで読むと、「なんだ、Googleマップさえやれば、ホームページ(Webサイト)なんていらないじゃないか!」と思われるかもしれません。

実際、そう主張するコンサルタントもいます。

しかし、私は断言します。

Googleマップ「だけ」では不十分です。むしろ、マップに力を入れれば入れるほど、しっかりとした「ホームページ」が必要になります。

なぜでしょうか? ここからは、Googleマップの「限界」と、Webサイトが必要な「本当の理由」をお話しします。

限界1:マップは「看板」。お客様は「店内」も見たがる

Googleマップは、いわば「通り沿いの看板」です。

看板を見て「お、良さそうだな」と思ったお客様は、次に何をしたいでしょうか?

そうです。「もっと詳しい情報が知りたい」と思います。

  • 「メニューの詳しい値段は?」
  • 「どんなこだわりがあるの?」
  • 「店長はどんな人?」
  • 「予約の空き状況は?」
  • 「施工事例をもっとたくさん見たい」

Googleマップの情報欄は、あくまで「概要」です。

文字数制限もあり、自由なレイアウトで魅力を伝えることはできません。

ここで、「ウェブサイト」のボタンを押した時。

もしホームページがなかったり、情報が古いペラペラのサイトだったりしたら、お客様はどう感じるでしょうか?

「看板は立派だったけど、中身はよくわからないな…」

「本当に信頼できるのかな?」

せっかく高まった期待が冷めてしまい、離脱(=来店キャンセル)につながります。

Googleマップで興味を持たせ、ホームページで納得(クロージング)させる。 この連携プレーがあって初めて、集客は完成するのです。

限界2:Googleという「他人の家」でのルール変更

Googleマップは、あくまでGoogle社のサービスです。

SNSと同じで、私たちは「場所を借りている」に過ぎません。

ある日突然、

「ガイドライン違反でアカウントを停止します(垢バン)」

「システム障害で表示されなくなりました」

「アルゴリズムが変わって、検索順位が圏外に飛びました」

ということが起こる可能性があります。

もし、集客のすべてをGoogleマップだけに依存していたら、その瞬間、あなたのビジネスは干上がってしまいます。

**自社でコントロールできる「資産」としてのホームページ(独自ドメインのWebサイト)**を持っておくことは、経営上の重要なリスクヘッジ(保険)なのです。

限界3:ビジネスの「信頼性」を担保できない

特に、BtoB(企業間取引)や、高単価なサービス(リフォーム、コンサルティング、士業など)の場合。

お客様は「この会社は実在するのか?」「ちゃんとした会社なのか?」を厳しくチェックします。

Googleマップの情報だけでは、誰でも簡単に登録できてしまうため、「社会的な信用」としては弱いです。

しっかりとした構成のホームページがあり、会社概要、代表者挨拶、理念、プライバシーポリシーなどが明記されていること。これが、「怪しい業者ではない」という証明になります。

Googleマップは「集客(認知)」には強いですが、「信用(信頼)」を得るには、やはりホームページという「本店」が必要なのです。


5. 「Googleマップ × Webサイト」最強の集客黄金ルート

GoogleマップとWebサイトは、「どっちが良いか」ではありません。

「両方やる」ことで、1+1が5にも10にもなる相乗効果が生まれます。

① SEO(検索順位)への相乗効果

実は、Googleは「Googleマップの情報」と「Webサイトの情報」を紐づけて評価しています。

Googleマップの登録情報の中に、あなたのWebサイトのURLを設定しますよね。

するとGoogleは、あなたのWebサイトの中身を見に行きます。

そこで、「このWebサイトは地域密着で、詳しい情報が載っていて、ユーザーの役に立ちそうだ」と評価されると、なんとGoogleマップでの表示順位も上がりやすくなると言われています(MEO対策におけるサイテーション効果など)。

つまり、しっかりしたWebサイトを持っていることは、マップ検索で上位表示させるためにも有利に働くのです。

② ユーザーの「行動」をデザインする

理想的な集客の流れ(ゴールデンルート)はこうです。

  1. 【認知】 ユーザーが「地域名+業種」で検索し、Googleマップであなたのお店を見つける。
  2. 【興味】 マップの写真や高評価の口コミを見て、「良さそうだな」と興味を持つ。
  3. 【詳細確認】 「ウェブサイト」ボタンをクリックし、あなたのホームページへ飛ぶ。
  4. 【信頼・納得】 ホームページで、あなたの想い、詳しいサービス内容、お客様の声(詳細版)を読み、「ここなら間違いない」と確信する。
  5. 【行動】 ホームページ内の「Web予約」や「お問い合わせフォーム」からアクションを起こす。

Googleマップは「最高の客引き」。

Webサイトは「最高のクロージング担当」。

この役割分担ができれば、広告費をかけなくても、自動でお客様が流れてくる仕組みが完成します。


6. 忙しい経営者でも大丈夫。まずはここから始めよう

「重要性はわかったけど、難しそうだし、時間もない…」

そう思われる経営者様へ。まずは、以下の2ステップだけで構いません。これだけで、Web集客の土台は固まります。

STEP 1:Googleビジネスプロフィールの「オーナー確認」をする(無料)

まだ自分の会社やお店がマップに出ていない、あるいは出ているけど管理していない場合。

Googleマップで自社を検索し、「このビジネスのオーナーですか?」というリンクをクリックしてください。

そこから、電話やハガキなどで本人確認を行えば、晴れてあなたが「管理者」になれます。

まずはこれだけでOKです。

そして、最低限やるべきは以下の3点。

  1. 営業時間を正しく入れる。
  2. 外観、内観、商品の写真をスマホで撮ってアップする。
  3. WebサイトのURL欄に、自社のホームページのアドレスを入れる。

STEP 2:信頼できる「受け皿(ホームページ)」を用意する

STEP 1で「WebサイトのURL」を入れる欄がありましたね。

ここにリンクさせるホームページが、まだない、あるいは古くてスマホで見にくい場合は、ここが一番の投資どころです。

「ホームページ制作はお金がかかる…」と躊躇するかもしれません。

しかし、考えてみてください。

Googleマップから流れてきた、月間数百人の見込み客を、ホームページがないという理由だけで取り逃がし続ける損失額はいくらになるでしょうか?

今は、専門知識がなくても自分で更新できるシステム(WordPressなど)を使って、プロに依頼しても比較的リーズナブルに、高品質なサイトを作れる時代です。

Googleマップという「無料の集客装置」を最大限に活かすためにも、その受け皿となるホームページは、「24時間働くあなたの分身」として、しっかり整えておくことを強くおすすめします。


7. まとめ:Web集客の第一歩を踏み出そう

あなたの会社、Googleマップに載っていますか?

もし「No」なら、今すぐスマホを取り出して、現状を確認してください。

Googleマップは、中小企業や個人事業主が、大手チェーン店と対等に戦える、数少ない「公平な戦場」です。

ここに旗(フラグ)を立てない手はありません。

そして、その旗を見て集まってくれたお客様を、温かく迎え入れ、ファンにするための「お城(ホームページ)」を築いてください。

  1. Googleマップで「見つけてもらう」
  2. ホームページで「好きになってもらう」

このシンプルな2ステップが、これからの時代のWeb集客の基本です。

難しいマーケティング理論は必要ありません。まずは、地図の上にあなたのお店を表示させ、ホームページへの扉を開くところから始めてみましょう。

あなたのビジネスを必要としているお客様が、すぐ近くで、スマホ片手にあなたを探しています。

その出会いを逃さないために、今日からWeb集客の第一歩を踏み出してください。

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