フリーランスvs 制作会社。費用と品質、どっちに頼むのが正解?

目次

~「安さ」のリスクと「高さ」の理由。御社のフェーズに合ったパートナー選びの決定版~

「ホームページを作りたいけれど、見積もりの金額差に驚いている」

「個人のフリーランスにお願いすれば安いと聞くけれど、品質や納期は大丈夫なのか?」

「制作会社は安心だけど、費用が高すぎて手が出ない…」

ホームページ制作を検討し始めた経営者様が、必ず一度は立ち止まる分かれ道。

それが、「フリーランス(個人)」に頼むか、「制作会社(法人)」に頼むかという問題です。

例えば、同じようなホームページ制作の見積もりを取っても、

  • フリーランスのAさん: 20万円
  • 制作会社のB社: 150万円

このように、桁が一つ違うことも珍しくありません。

この130万円の差は、単なる「利益の上乗せ」なのでしょうか? それとも「品質の差」なのでしょうか?

結論から申し上げます。

「どちらが正解」という絶対的な答えはありません。

しかし、「御社の現在の状況(予算・目的・フェーズ)」によって、「選ぶべき正解」は明確に決まっています。

もし、この選択を間違えると、

「安く作れたけど、連絡が途絶えてサイトが消滅した(フリーランスの失敗例)」

「高くついたけど、小回りが利かずに運用しづらい(制作会社の失敗例)」

という、痛い目を見ることになります。

この記事では、Web集客のプロフェッショナルである私が、両者のメリット・デメリットを徹底比較し、「今のあなたなら、こっちを選ぶべき」という明確な判断基準をお伝えします。

業界の裏側を知り尽くした視点で、綺麗事抜きに解説します。

パートナー選びで失敗したくない方は、ぜひ最後までお付き合いください。


1. そもそも何が違う? ビジネスモデルの決定的な差

金額の差を理解するには、まず両者の「なりたち」の違いを知る必要があります。

これを料理に例えると非常に分かりやすくなります。

フリーランス=「腕利きの個人シェフ(または出張料理人)」

  • 構造: 基本的に一人で、仕入れから調理、配膳、会計まで行います。
  • 費用の内訳: ほぼ「個人の技術料(作業時間)」のみ。オフィス代や人件費が乗らないため、原価に近い価格で提供できます。
  • 特徴: その人の得意料理(デザインが得意、システムが得意など)には強いですが、苦手な分野はカバーしきれないことがあります。

制作会社=「総合レストラン(またはホテル)」

  • 構造: オーナー、店長、シェフ、パティシエ、ホールスタッフなど、役割分担されたチームで動きます。
  • 費用の内訳: 技術料に加え、チームの人件費、オフィスの家賃、会社の利益、広告宣伝費などが含まれます。
  • 特徴: どんな料理も一定以上のクオリティで出せます。誰かが休んでも店は回ります。

つまり、「個人の腕一本に頼る(安くて早いが属人的)」か、「組織の力に頼る(高いが安定的)」か。これが根本的な違いです。


2. 【フリーランス】に依頼するメリット・デメリット

では、フリーランスに依頼する場合の詳細を見ていきましょう。

近年はクラウドソーシングなどの普及で、個人に依頼するハードルは下がっていますが、そこには光と影があります。

メリット:圧倒的な「安さ」と「スピード」

最大の魅力はやはりコストパフォーマンスです。

制作会社なら100万円かかる内容でも、フリーランスなら30万~50万円で受けてくれることはザラにあります。

また、直接制作者とやり取りできるため、「ここの色を変えて」といった要望が即座に反映されやすく、スピード感があります。深夜や休日でも対応してくれる柔軟な人もいます(人によりますが)。

デメリット:恐怖の「音信不通」リスク

経営者として最も恐れるべきはここです。

フリーランスは、病気、怪我、家庭の事情、あるいは「他の仕事が忙しくなった」という理由で、ある日突然連絡が取れなくなるリスクがあります。

  • 「制作途中でお金だけ払って逃げられた」
  • 「3年後、サイトの修正を頼もうとしたら廃業していた」

これらはWeb業界で日常茶飯事に起きているトラブルです。

また、デザインは綺麗だけど、セキュリティ対策(システム)は素人レベル、といった「スキルセットの偏り」も注意が必要です。

どんな人におすすめ?

  • 開業初期で、とにかく初期費用を抑えたい方。
  • 名刺代わりのシンプルなサイトで十分な方。
  • 知人の紹介など、逃げられるリスクが低い相手がいる方。

3. 【制作会社】に依頼するメリット・デメリット

次に、法人である制作会社に依頼する場合です。

「高いから安心」と思考停止するのは危険です。

メリット:組織としての「品質保証」と「継続性」

制作会社には、ディレクター(監督)、デザイナー、エンジニア、ライターなどの専門家が在籍しています。

「デザインは良いけど使いにくい」といった偏りが起きにくく、総合点の高いサイトが出来上がります。

また、担当者が退職しても会社としてデータは管理されているため、「サイトが管理不能になる」という最悪の事態は防げます。 長期的なビジネスパートナーとしての安心感は大きいです。

デメリット:高い費用と「融通の利かなさ」

関わる人数が多い分、どうしても費用は高くなります。

また、組織であるがゆえに、

「ちょっと文字を一箇所直して欲しい」

という依頼に対しても、「見積もりを出して、承認をもらって、スケジュールを調整して…」と、対応に時間がかかる傾向があります。

「担当者が新人だった場合、マニュアル通りの対応しかしてくれない」というハズレくじを引く可能性もあります。

どんな人におすすめ?

  • Webを集客の柱にしたい(失敗できない)方。
  • 予算が確保できており、品質と納期を厳守したい方。
  • セキュリティや個人情報保護など、コンプライアンスを重視する方。
  • 制作後の運用・保守までしっかり任せたい方。

4. 失敗しないための「判断マトリクス」

「メリット・デメリットは分かったけど、結局うちはどっちを選べばいいの?」

そんな迷える経営者様のために、判断基準をまとめました。以下の項目をチェックしてみてください。

判断項目フリーランス向き制作会社向き
予算50万円以下100万円以上
目的会社案内、名刺代わり集客、ブランディング、EC
納期特急対応してほしいじっくり作り込みたい
社内体制社長自身がWeb担当専任担当者がいない
リスク許容度多少のリスクは許容できる絶対に失敗したくない
機能シンプルなページ構成複雑なシステム、検索機能
対面希望ZoomやチャットでOK定期的に訪問してほしい

「中間の選択肢」もある?

最近では、「小規模な制作会社(数人のチーム)」という選択肢もあります。

フリーランスのような安さと小回りの良さを持ちつつ、法人としての最低限の信頼性も担保している、バランスの良い存在です。

「大手制作会社は高いけど、個人は怖い」という場合、こうした小規模チームを探すのが狙い目です。


5. どちらを選ぶにしても「これだけは確認しろ」3つの質問

相手が個人でも法人でも、契約前に必ず投げかけるべき「魔法の質問」があります。

この回答次第で、地雷業者を避けることができます。

質問①:「制作実績の中で、御社が担当した範囲を教えてください」

ただ綺麗な実績画像を見せられて満足してはいけません。

「デザインだけ担当したのか?」「全体の設計からやったのか?」

特にフリーランスの場合、過去の実績が「前の会社でチームの一員としてやった仕事(自分一人ではできないレベル)」である可能性があります。「その人自身の実力」を見極めてください。

質問②:「公開後の修正やトラブル対応はどうなりますか?」

  • フリーランスなら:「連絡がつかなくなった場合のバックアップ体制はありますか?(提携している仲間がいるか等)」
  • 制作会社なら:「ちょっとした修正のたびに見積もりが必要ですか? 保守費用内でどこまでやってくれますか?」「作った後」の話を嫌がる業者はNGです。

質問③:「この予算で集客するために、何をしてくれますか?」

「言われた通りに作ります」という業者は、単なる作業屋です。

「この予算なら、ページ数を減らしてでも、スマホ対策に力を入れましょう」

「写真はプロを使いましょう」

など、プロとしての「提案」をしてくれる相手を選んでください。提案力こそが、品質の差になります。


6. まとめ:重要なのは「誰に頼むか」より「誰と組むか」

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

フリーランスか、制作会社か。

この問いに対する私の最終的なアドバイスは、「看板(肩書き)ではなく、人を見ろ」です。

優秀で責任感のあるフリーランスは、そこらへんの制作会社よりも素晴らしい提案をしてくれますし、成果も出します。

逆に、大手制作会社でも、やる気のない担当者に当たれば、高額なだけで中身のないサイトが出来上がります。

結局のところ、ホームページ制作は「人対人のプロジェクト」です。

  • あなたのビジネスに興味を持ってくれているか?
  • 専門用語を使わず、分かりやすく説明してくれるか?
  • リスクやデメリットも正直に話してくれるか?

見積もりの金額だけでなく、打ち合わせをした時の**「この人と一緒に仕事がしたいか?」という直感**を大切にしてください。

Webサイトは、完成してから数年間、共にビジネスを支えるパートナーになります。

「安さ」だけで選んだ相手と数年間付き合うのは苦痛ですが、信頼できるパートナーとなら、どんなトラブルも乗り越えていけます。

どうか、金額という数字の向こう側にある「パートナーとしての資質」を見極め、御社にとって最高の一手を打ってください。


【編集後記】

私も元々はフリーランスで活動していましたが、お客様の支えられて今は法人化するまでになりました。

良い出会いは、諦めずに探せば必ずあります。応援しています!

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